今は亡き雄勝硯伝統工芸士 杉山澄夫(号名 唐龍斎)さんの硯です。私が書道を楽しんでいた時に特別に大、小 2個作って頂きました。今現在小さい方のみ使用しております。杉山さんの硯の特徴は、墨が優しくすれて濃く発色し、力を入れなくても短時間で濃い墨がえられます。 その秘密は墨をする平らな部分硯の陸にあるそうです。杉山さん自身の長年の勘でそれぞれの硯の大きさに合わせて微妙な凸凹が附けてあるそうです。そして石が持っている岩角を出すように砥石で磨きをかけ、この岩角がおろし金のような役目を果たして、墨をなめらかに滑らせると同時におろしていく。なかなか肉眼では確認できない杉山さんの持つ技だそうです。 この様なかけがえのない硯を手放すのは忍びないのですが、ただ保存するより書道に関わっている方に末永く使用して頂ければと思い、出品致します。私は杉山さんのもうひとつの小さい硯を大切に使用させて頂きます。石名 唐龍石重さ1253ｇ横幅12cm長さ18cm厚さ3cm2㍉※購入された場合こちらの商品は、ヤマトさんへ持ち込んでの発送とさせて頂きます。