機材整理の為出品します。
グレコのレスポールタイプのモデルです。型番やグレード等は不明です。ヘッドのインレイのRの部分がNに見えるいわゆる「GNECO」時代の物ですので相当古い物と思います。
グレコ自体が1960年頃からの創業と思いますので、60年代のものでしょうか？詳しくは分かりません。今回の出品に合わせて一通り整備しましたので、普通に使えると思います。当初トラスロッドが全開に緩んでいましたので締めこんでネックのフラットを取ろうとしましがネックジョイント付近からネックエンドにかけて、「ハイ跳ね」の兆候がありますのでギリギリに弦高を下げてというのはちょっと厳しいと思いますがハイポジションでソロを目一杯弾くとかでない限りはそんなに問題はないと思います。
フレットは所謂「スモールタイプ」のもので、元々背の高くないフレットとなっております。いかにも当時の仕様と言った感じですが柔らかい出音の要因の一つになっています。
回路周りは整備済みですのでガリ等はありません。アウトプットジャックですが、現行のオープンジャックが入りませんので通常のオーディオやエフェクターなどで使うボックスジャックに交換しています。オープンジャックを使いたい場合は下穴の処理が必要と思います。（外観上は何も変わりません）
ピックアップのセレクターノブですが、現行規格ではねじ込み式ですが、この当時の物は圧入でツマミを固定するようです。同じような部品はまず見つからないので、現行規格のツマミをボンドで固定しています。動作に支障はありません。
ピックアップセレクターの背面の円形のカバーですが、半分くらいが新品時の表面保護ビニールが固着したネックの1弦側ですが5フレット付近でバインディングの剥がれがありましたので、補修しています。ただバインディングとネック材の継ぎ目の表面のクリアが剥がれていますので、人によっては気になると思います。バインディング事態に割れ等はありません。
ボディの構造はとても不思議な構造で、ピックアップを外すと、中がくり抜いてあります。ですのでボディ自体は、完全なソリッドという訳ではありませんが、ES-335のようなセミアコよりはソリッド寄り位の中空構造です。
ピックアップはよく見ると裏側に刻印がしてあって「MAXCON」と書いてあります。当時そういうメーカーがあったのでしょうか？動作はフロントリアとも正常に動きます。

ブリッジ部分サドルはプラスチックになっています。これは当時のオリジナルのままです。テイルピースはもう完全に塗装が剥がれていますのであのような色となっています。磁石に反応しないのですが、材質が何かは分かりません。アルミかなとは思います。
ボディ材等は木材に詳しくないので分かりませんが横から見ると3層構造になっています。(バック材とトップ材、それから表面の突板です。突板自体は継ぎ目がないので単板のようです)ボディトップの両ピックアップの間位（6弦側）にうっすら丸印がありますが、元々何かしらのシールが貼ってあったようです。はがしましたので日焼け跡が残ってあのような感じです。
以上になります。50年前くらいの物でしょうから、現行のギターに比べたら色々勝手が違う部分もあると思いますが、当時の音を再現するのは打ってつけと思います。
送り出しはゆうパックの170サイズです。付属品が何もありませんので、木箱を製作し、その中に入れて送り出そうと思います。その他質問等ありましたら質問欄へ書き込んでさい。